専門外来

visual

痔(肛門)外来

痔とは

肛門の病気「痔」は、成人の3人に1人が痔持ち(痔主!)といわれるほど多い病気です。しかし「おしりを他人に見せるのは恥ずかしい!」という羞恥心から、病院で治療せず、市販の塗り薬を使用して症状を抑えるだけにして、何年も悩み苦しんでいる人が多いようです。

痔には痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)の3種類がありますが、最も多いのが痔核で、痔疾患の約半数を占めます。

痔(肛門)外来

意外と女性に多い「痔」

痔の患者さんは男性に多いと思われがちなのですが、実は、女性も同じくらいいらっしゃいます。
現在では、半々くらいの割合ではないでしょうか。

女性はもともと便秘になりやすい体質ですし、生理時にはホルモンの働きによって便が固くなることが多いようです。
そのため、裂肛(切れ痔)になりやすいのです。

また、妊娠・出産時には胎児が腸を圧迫したり、骨盤から肛門にかけての負担が増加したりすることで、いぼ痔になりやすくなってしまうのです。

来院や診察に不安はありませんか?

「待合室で『痔』の患者さんとわかってしまったら恥ずかしい」
「どんな診察をされるのか…不安でした」
「お尻をどんな風に見せるのかを考えてためらってしまいます」
そんな不安を解消するため、当院の診察の流れについてご説明いたします。

診察の流れ

来院・受付

来院・受付

一般的な内科・外科の治療も行っておりますので、「患者さん=痔」という印象をもたれることはありません。
来院の際、症状は問診票にご記入いただきますので、受付で「お尻が痛くて…」「痔みたいなんですが…」とご説明いただかなくても大丈夫です。

問診

問診

いきなり「ベッドに横になってお尻を出して!」ということはありません。
まずは最初に問診を行います。

  • 痛み:いつから痛み、どのような痛みか(排便時に痛い、痛くて座れない!)
  • 出血:排便時に出血しますか?出血は紙に血が付く程度~便器が真っ赤になるまで?
  • 便通:便秘?下痢?

正確に答えられるように、自分の症状を整理していただいていると助かります。

診察室と待合室は壁・ドアで仕切られておりますので、相談内容が筒抜けになってしまう心配もありませんので、安心してお話ください。

診察

診察台の上で、左下に横向きなって寝ていただき、両膝を軽く曲げる体位(シスム体位)で診察します。
イメージとしては、抱き枕をかかえて横になる状態です。
特に「恥ずかしい!」と思われるような体位ではないと思いますのでご安心ください。

ズボン(スカート)と下着を少しずらして、お尻のみが見える状態にしていただきます。

診察

体位をとってもらう時はカーテンで診察台を囲い、看護師さんが中に入ってお手伝いします。

診察は、目で見る視診と次の診察があります。

肛門指診 ゼリーをつけた指を肛門に入れて、痛みの場所、出血の有無を確認します。
肛門鏡 肛門鏡という手のひらにのるような小さな円筒状の器具を肛門内に挿入して、痔核の場所、大きさ、出血の場所を直接観察します。

指診や肛門鏡では、痛みをほとんど感じませんが、肛門が狭くなっている場合や痔核が腫れているときは痛みを感じますのでこのようなときは無理をしないように診察をします。

ご説明

ご説明

診察後に、医師から病気についての説明をいたします。

痔の治療は、痔の種類、痔の状態、進行度などを把握して選択していきます。

女性に多いのは、1痔核、2裂肛の順で、痔ろうは男性に比べて小数です。

ほとんどの痔の場合、排便習慣の改善を主として坐薬や軟膏(なんこう)で、症状は改善します。

それでも痛みや出血が多く、改善しない場合は、手術が必要となるケースもあります。痔核の場合、手術を必要とするのは全体の1~2割です。

恥ずかしがらずに、受診を

お尻の病気で受診することをためらう患者さんはとても多いと思います。

しかし、実際に痔であっても症状が軽いうちであれば、手術をしなくても薬でほとんどの症状は改善されますし、手術が必要な場合でも、受診が早ければ簡易なもので済むことが多いのです。

また、痔だと思っていたら大腸がん(直腸がん)だったという患者さんをたくさん見てきました。
「痛い・血が出る=痔」とは言い切れないのです。自己判断せずに、医師の診察を受けるのが安心だと思います。