胃潰瘍・十二指腸潰瘍、ピロリ菌外来
あなたの胃痛はピロリ菌が原因?
- 胃痛
- 胃もたれ
- 胃の不快感
- 胸やけ
- むかつき
- 食欲不振
胃の病気(炎症や委縮)は、日本人に多い病気の一つです。
暴飲暴食をしたり、強いストレスがあるわけではないのに、胃が痛い…ムカムカする…夜になると胃が痛い…こんな症状はありませんか?
胃は筋肉の塊です。年齢を重ねるごとに、次第に弱っていくことが慢性胃炎の原因かと考えられていましたが、1983年、ピロリ菌の感染が原因であることが発見されました。
今では、日本人の2人に1人がピロリ菌に感染していると言われています。
ピロリ菌の除去方法
2種類の抗生物質と胃酸を抑えるお薬、合計3種類のお薬を、朝と夕方の1日2回、1週間続けて飲むだけで、80%~90%の方はピロリ菌を除去できます。
中原クリニックでは、ピロリ菌の感染検査のために、経鼻内視鏡(鼻から入れる胃カメラ)による胃の検診を行っています。
従来の経口内視鏡(口から入れる胃カメラ)よりも、苦しくなく、痛みの少ない検査方法です。
急性胃炎と慢性胃炎の違い
急性胃炎とは
暴飲暴食、コーヒー、香辛料などの強い刺激が主な原因の一つです。また、神経性胃炎、ストレス性胃炎、・・・などといわれているものも急性胃炎です。
特に解熱鎮静剤などの薬を飲むことで胃が痛くなるのも、急性胃炎の原因の一つです。
このように何かしらの原因がきっかけで、胃の粘膜が傷つき、痛みなどの症状がでるのが急性胃炎です。
慢性胃炎とは
急性胃炎とは異なり特別何もしていないのに、胃に炎症がいつもある状態が慢性胃炎です。
急性胃炎のような強い症状はないのですが、あたかも「持病」のように一度、なると治ることなくゆっくりと何十年にもわたって進行します。
慢性胃炎が進行すると、胃がんの発生につながることがあります!
原因は患者さんの不摂生ではなくて・・・・ピロリ菌の持続感染です。
慢性胃炎は進行度によって、分類することができます。ざっくりと分けると、表層性胃炎と委縮性胃炎の2つに分けることができます。
表層性胃炎とは?
いわば急性期、活動期にある胃炎です。顕微鏡でみると好中球(急性炎症をおこす細胞)が粘膜内にたくさんいます。ピロリ菌感染に対して人体の免疫系が活発に防御反応を起こしている時期です。
萎縮性胃炎とは?
表層性胃炎が「炎症の火が燃えた状態」にたとえるなら萎縮性胃炎は「燃え尽きた後」にたとえられます。細胞が分裂する活力を失い、細胞数が減少します。粘膜がうすく脆弱になります。
腸上皮化生とは?
萎縮性胃炎が更に進むと細胞が変性します。なぜそうなるのかは不明なのですが、胃の細胞が腸の細胞のように変化します(腸上皮化生)。この状態は胃ガンが発生しやすい場所(発生母地)、最近では癌と共存する病変と考えられています。
胃上皮化生とは?
腸上皮化生と逆のパターンで、胃上皮化生というものがあります。十二指腸粘膜が強い胃酸にさらされると、胃の細胞のような性質に変わります(胃上皮化生)。
これは十二指腸潰瘍と深い関係がありますが、癌とは関係ないといわれています。
胃がんの早期発見・早期治療のために、毎年1回は検診を受けましょう
※ PDFファイルで開きます。